Japanese Translation (Closed)

フォントの作り方:その1

昨日、お試しフォントとして二つほどアップしましたが、AssetManagerで簡単に作れるのなら、自分も好きなフォントで試してみたい、という人のために簡単な解説をします。といっても、実際のところ本当にやるべき作業というものがないのです。 一度やり方を覚えてしまえば、どうということはありません。

それで、どこら辺がつまずきやすいのかのかを考えたところ、一つはフォルダ構成、もう一つは単純な手順の見落としといったところかなと思います。

  1. フォルダ構成
    AssetManager の Tools > Options… で設定する Working Directory を
    Steam\steamapps\common\Grim Dawn\works
    とした場合について説明します。

この works フォルダの下に database, mods フォルダ等が必要になります。
database フォルダには templates フォルダがあって、そこに Grim Dawn\database emplates.arc をすべて解凍して置いておきます。その際の解凍は、このフォーラムにある ArchiveToolGUI を使うのが簡便でしょう。

  1. フォントの選定
    まず変換したいフォントを用意します。AssetManager で変換できるのは ttf 形式のフォントだけです。フリーの ttf フォントにもいろいろありますが、Grim Dawnの表示に使う場合はプロポーショナルフォントが適していると思います。等幅フォントだと文字間隔が広めになって横書きだと読みにくい場合があります。ただ、等幅かどうかはフォントサイトに書いてなければわからないことも多いです。

また、この AssetManager は漢字のような膨大なフォントは想定外なので、サイズの大きなフォントだと読み込まないことも多いので注意が必要です。現に、お試しで変換した源暎ラテゴフォントは、今のバージョンだとサイズが大きすぎるため AssetManager では一部しか変換できず、私が作ったのは一年ほど前のバージョンでサイズが半分くらいのものをベースにしています。

  1. フォントの変換
    AssetManager を起動します(Work Offline)。
    メニューの Mod > New… を選ぶと New Mod というパネルが開くので、
    New Mod Name に Fonts とでも書いてフォント用MODプロジェクトを作ります。

すると Fonts/source というフォルダが表示されるので、その右にある Name 欄のところでマウスを右クリックし、Import… を選びます。
すると Import 窓が開くので、用意したフォント(例として源流明朝体フォント)を選んで開きます。

すると、図のように Name 欄に取り込んだフォントが現れます。
出ない場合は、左欄の Fonts/source をクリックしてからやり直してください。それでも出ない場合はいったん AssetManager を終了させて起動し直せばできることが多いです。

その右欄のフォントを右クリックして出るコンテクストから Auto-Create Asset を選びます。すると Select Asset Type と出るので、Bitmap Font を選んで OK を押します。

すると、Font Properties 窓が現れます。特に操作すべき項目もないので、DXT5 Format のまま OK を押します(他のフォーマットを試してもよいですが、あまり良い結果は出なかったような気がします)。すると、下欄に assets にセーブしたとの表示が出ます。

最後に、Build タブをクリックして出る ‘Build’ をクリックします。すると、下欄に何か表示されたあと AssetManager が自動的に消えます(たぶんバグ)。これで mods/fonts/resources フォルダにフォントができているはずなので見に行きましょう。

  • Grim Dawn/mods/fonts/resources

で、この中を見ると bmp, fnt, txt の三種類のファイルが生成されています。このうちの fnt が実際に使う目的のフォントなので、これを japanese.fnt と名称変更して

  • Grim Dawn/settings/fonts/ja

のフォルダに置けばOKです。

※ この源流明朝体フォントの場合は、明朝体特有の線が細い特徴のせいか字が薄くて読みにくく、ゲームに使うにはあまり適してないようでした。

さっそくフォントを作成してみました。
ひとつ判ったことはフォントのボケはFont Styleの調整でだいぶ軽減できますね。
JPEGになる都合上、添付画像では分かり難いですが。
フォントの調達と良さげな数値をもう少し探してみようと思います。

作成時の選択肢とパラメータを吟味すればいけるかもしれませんね、

アンチエイリアスかcleartypeか
outlineかshadowにするか
FXのパラメータなど

CSSのtext-shadowやmactypeのiniサンプルなんかを参考に試行錯誤中です。

Mgen+ (ムゲンプラス)というフォントで作ってみました
お気に入りのフォントですがちょっとぼやけてるかなと感じます
とりあえず数時間プレイしてみましたがフリーズやクラッシュ等はありませんでした

BBsan さん、negix2さん、良いヒントになりました。フォントの作り方でわかったことがあるので、追加の解説(フォントの作り方:その2)で入れ子式を試してみてください。
arusu1234 さんも、入れ子式にするとよくなると思います。

出来ました。
ジャーナルのフォントがタイトルと内容で別の物が適用されています。
また、マップの地名潰れも改善できました。

やり方は簡単で、他言語のフォントを乗っ取るという形で実現しています。
以下のように、fonts/jaではなくfonts/frのように他言語のフォルダにそれぞれフォントを用意し、
適用したい翻訳ファイルのlanguage.defを編集します。


適用フォントをそれぞれ調整しながら用意しないといけないのが少々面倒ですが、見栄え問題は解決するかと思います。
あとはフリーズしなければ…。

フォントの作り方:その2

いくらかやり方がわかってきたので、解説を追加します。

いまさら言うまでもありませんが、この fnt フォントはビットマップフォントといってドットで構成されたフォントです。この種類のフォントは主にコマンドラインで使う文字として必須ですが、読み込み速度が非常に速いため、膨大な処理をするゲームなどでも採用されているのを時折目にします。Grim Dawnはまさにこれです。

これに対して通常GUIのパソコンなどで目にするのはアウトラインフォントで、線データで構成されているため、縮小拡大しても文字がなめらかという長所を持っています。ただし読み込み速度はビットマップに比べれば遅いですが、普通の使い方でわかるようなものではありません(大昔のパソコンだと描画に時間がかかるのがわかります)。

そういうわけで、ビットマップは速度的には良いのですが、ドット絵の文字なので拡大縮小するとギザギザボロボロになったり字が潰れたりする欠点があります。それで、一つのサイズの文字だとサイズから外れた表示がぼけたり潰れたりするわけです。

それで、なんとかならないか AssetManager をよく見たら、どうやら一つのフォントに複数のサイズを入れることができるようなので、やってみたらできました。かなりくっきりした表示になったので、ここで上げなおします。前のお試し版と入れ替えて使ってみてください。

方法は簡単で、FontProperties で + ボタンから再度フォントを読み込んで異なるサイズを指定しOKボタンを押せば複数個のサイズを入れることができます。このとき、cleartype にチェックを入れるとよいようです。ゲーム中での描画は、このサイズに近いものが読み込まれるようになっているようです。

源暎(上図左)、源真(上図右):jp_fonts 01.zip
Migu(下図左)、Nasu(下図右):jp_fonts 02.zip(Civ4で採用されてるというので、ついでに作ってみました)

BBsan さん、面白い情報をありがとうございます。 :smiley:
ぜひ試してみようと思います。

新しいファイルを試してみましたが、文字のボヤけについては全く問題ないですね。
自分でも同じように作ってみたところ非常に良い感じです。:smiley:

サンプルを添付しておきますが、フォントはあおぞら明朝(サイズはBold)です。
いくつか試した中では文字の収まりも良く英語版の雰囲気にも近くて一番良さそうでした。
しかし、やはりワールドマップの文字は小さくUIスケールを上げないと見にくいです。

MatougiさんのNasuフォントを試させて頂きました。ありがとうございます。
全体的に縦にシャープになるので、フレーバーテキストやジャーナルが読みやすく
こちらの方が前のフォントよりも自分は良いように思いました。

あと、このスレッドのTOPなのですが
現行暫定で「日本語化する場合はフォントも変更した方がよい場合が多い」
という事を追記しておいてはどうでしょうか。

フォント変更に関してはwikiなどからTOPに飛んで来ても必要性が分からなく
そのまま日本語化してフリーズした場合の原因も
スレッド内で該当のpostを探さないとわからない為です
(wikiには一応数か所に暫定の注意書きを足しました)

だいぶいい感じになってきましたね、フォントを使い分けられるようになったのは大きいです、
パラメータなどの数値はゴシック体、ジャーナルなどの読み物は明朝体というふうに
目的と雰囲気に合わせてフォントを選定するのもいいかもしれませんね、
幸い翻訳と違い一度作ってしまえば何度も更新する必要もないのでありかもしれませんね。

上で書き込んだフォントセットのお試し版をアップロードしました。
雰囲気重視なフォントを選んでいるので人によっては見づらいかもしれません。
ささっと検索してヒットしたフォントを使用していて厳選している訳では無いので
何かオススメのフォントがあれば教えてください:D

https://drive.google.com/open?id=1DbxOlx-WkhJjfB4XbUNbWY4zyBcg_kdk

アップロードありがとうございます、
こちらでもフォントの選定中ですが、単一で使うなら
やさしさアンチック(ゴシックと明朝の混合、漫画の吹き出しなどで使用される)が潰しがきいて良さそうですね。

某所の掲示板では隷書体や古印体なんかも雰囲気があっていいという意見も見られました。

フォントめっちゃ見やすくなってますねぇ
matougiさんフォント作成隊の皆様ありがとう御座います!

それで#884の「源暎(上図左)、源真(上図右):jp_fonts 01.zip」のリンクが
違ってるようでこのサイトにアクセス出来ないになってしまいます:rolleyes:
URLの修正をお願いします;)

フォントを作成する際にもとのフォントをサブセット化しておくとサイズがかなり削減されるので簡単に解説しておきます。

元になるフォントファイルを用意
サブセットフォントメーカーをインストール https://opentype.jp/subsetfontmk.htm
サブセットフォントメーカーで第一水準漢字+記号+ローマ字+カタカナ+ひらがなを指定してフォントをサブセット化する。

第一水準漢字+記号+ローマ字+カタカナ+ひらがな 一覧

これでかなりサイズが縮みます

隷書体は確かに良いですね。
フリーで使用できる物があるかというと難しい気もしますが:p

もしかしたらこれを使えば現行のラテゴを使えるようになるかも。
さっそく削減してトライしてみます。

サブセット化の際の一覧について、そのまま使うと一部の文字が足りないようです。
狡猾とか斃すあたりが文字がないため■になります。

削減するにしてもすこしリストの精査が必要そうです。

第二水準まで含めれば上記の文字については解決しますが、全部いれてしまうと
縮める意味がほとんどなくなってしまうので考えものですね。

自分も同じ現象にぶち当たりました:rolleyes:

それと現在配布中の源暎ラテゴは削減しても豆腐になってしまいますね。
Windowsのフォントビューワーでもプレビューまで若干ラグがあるのでAsset Managerで読み込めないのはフォント自体の問題ですかねぇ…。

ご指摘ありがとうございます、追加しておきました。
どのフォントがいいか、ますます悩ましくなってきましたね。もう少し様子を見てから開発に頼むことにします。収まり具合では源真が一番良さそうに思えますが。

ありがとうございます。 フォント作成に関する記事として冒頭のページに付記させていただきました。

ありがとうございます。 この一層踏み込んだフォントの記事とフォントセットについて、冒頭に記載させていただきました。